ゲルニカ CHRONICLES #456 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]
人々(人民/人間)に対する愛を感じないのに、なぜ「海賊ジェニー」に引き付けられたのか。
ディランはその分析をします。
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Later, I found myself taking the song apart, trying to find out what made it tick, why it was so effective. I could see that everything in it was apparent and visible but you didn't notice it too much. Everything was fastened to the wall with a heavy bracket, but you couldn't see what the sum total of all the parts were, not unless you stood way back and waited 'til the end. It was like the Picasso painting Guernica.
僕は後でこの歌をばらばらにして、どうしてこの歌がこんなふうに機能するのか、そしてどうしてこんなに効果的なのかを知ろうとした。この歌の中ではあらゆるものがはっきりとしていて目に見えるのに、それがあまりわからない。すべてのものが壁に重い腕木でしっかり留めてあるのだが、後ろに下がって最後まで待たないとわからない。まるでピカソが描く「ゲルニカ」のようだった。
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→Wikipedia: Guernica (painting)
英語版Wikipediaの方が、ずっと詳しいですね。
スペイン内乱の際に、フランコ将軍の側についたナチスドイツがバスクの町を無差別爆撃しました。
その時のピカソの絵です。
「海賊ジェニー」の分析から「ゲルニカ」を連想するのが、ディランです。
唐突な気がしますが、読んでいくと納得できます。
この歌の形式は非常に自由なのだそうです、よくわからんのですが。
各連の関係も自由で、音楽的な構造も、いわゆる常識を無視しています。
非常に斬新な形式で作られた歌が「海賊ジェニー」だということです。
独特な音楽構造と歌詞を持っているがゆえに、「海賊ジェニー」は並外れた力を持っています。
ディランは、自分もまたその鍵を使いこなしたいと思いました。
あれあれ、この歌には愛がないと言いながら、ディランは「海賊ジェニー」の影響を大きく受けているのですね。
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