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CHRONICLES #54 甘い生活 [ボブ・ディラン『クロニクルズ』]

千本浜 2005年1月13日

ピカソの再婚話の後は、また突然話が変わります。
ビレッジには外国映画を上映する映画館があったという話です。
フランス映画、イタリア映画、ドイツ映画。

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これはとても意味のあることだった。
偉大なるフォークソング研究図書館員アラン・ローマックス(Alan Lomax)自身がどこかで言っていた。
「アメリカから外に出たければ、グリニッチ・ビレッッジに行け」と。
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ディランは"the great folk archivist"という言葉を使っているので、そのまま訳すと「偉大なる民俗文書館員」ということになります。
比喩かと思ったら、本当に国会図書館のリサーチで、フォークソングを収集していたのですね。

 →Alan Lomax (2004/3/4)

 →THE ALAN LOMAX COLLECTION

ディランはビレッジの映画館で、フェリーニの映画を観たそうです。
"La Strada"と"La Dolce Vita"。
おお、『道』(1954年)と『甘い生活』(1960年)ですね。
『道』は大分前の映画ですが、『甘い生活』はまだ新作という感じだったことでしょう。

 →『フェデリコ・フェリーニ映画祭』

ディランは『甘い生活』の方の内容に触れています。

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それは魂を売ってゴシップを追いかける猟犬となる男の話だ。
どんな怪物も登場せず、怪物のように暮らす普通の人間が出てくるだけなのだが、まるでカーニバルの鏡の中の生活のようだ。
二度と観ることはないかもしれないと思って、熱心に観た。
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確かに60年代に映画館で観た映画を、繰り返して家庭で手軽に観ることができるようになるとは思いませんでしたね。
聖なる一回性。
昔は映画も、演劇のように観ていたのです。

数年後にディランは、この映画に出ていた俳優のエヴァン・ジョーンズ(Evan Jones)とロンドンで仕事をします。
ジョーンズが書いた脚本で演技をしたのだそうです。
会ったときに、初めてのような気がしなかったと書いています。
自分は決して人の顔を忘れないと断言しています。
本当かしら。

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