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『日本の悪霊』オトシマエには時効がねぇ [映画]

DVD『日本の悪霊』が届く。

おぉ、さすがアマゾン。

「ROOTS MUSIC DVD COLLECTION」はどうなってるんだ、早く送ってくれ。



黒木和雄監督ATG 1970年作品

三十年近く前に一度見たきりなので、よく覚えていなかった。

原作の高橋和巳作品も同様。

警官とヤクザがウリふたつというのは、映画の脚色だよなあ。

キャッチコピーは「オトシマエには時効がねぇ」。



アマゾンのレビューだと、原作の小説はこうなる。



> 特攻隊員として、国家のために死を決意しながら、

> 生き残った刑事。戦後の激動期に、革命の尖兵と

> して火焔瓶闘争から殺人までも犯してきた被告。

> 執拗に被告の過去を探る刊事の胸の底に、いつし

> か奇妙な共感が…ミステリアスな展開を通して、

> 罪と罰の根源を問う代表的大作。



これは明らかに世界が違うわ。

映画は刑事とヤクザの入れ替わりという別種のサスペンスに換骨奪胎。

作家高橋和巳の思想的な問い掛けは消えてしまっている。

河出文庫の高橋和巳コレクションで買ってあるはずなので、原作読みなおそう。



音楽担当が早川義夫&岡林信康というのも異色。

全編に岡林の曲が流れるだけでなく、岡林本人が本編に登場して歌いまくる。

URCでのセカンド『見るまえに跳べ』のころ。

日本の「フォークの神様」がロックに「転向」した後である。

あの「はっぴいえんど」を従えてステージに立ったころ。

生ギター一本で歌う「ヘライデ」は、実はこの映画でしか聴けないレアもの。

皇室をおちょくった部分がないのが惜しまれる。



組長の出所祝いの席で組長自身がギターを弾いて「友よ」を歌うなどという、あざとい演出もある。

かなりドラマを破壊する、懐かしい時代の映画です。



ところで、私は東映やくざ映画に入れこんだ世代ではない。

高倉健や藤純子といったスターに、思い入れはない。

そのような美学が滅んだ後の、仁義なき戦いなら、少しはわかる。

だから、この映画のクライマックスは今ひとつかも。



『日本の悪霊』は佐藤慶さんの一人二役がおもしろいのですが、実は岡林信康の映画のようになっております。

お、黒木監督と上野昂志氏の対談映像がおまけに付いています。



日本の悪霊







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